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レポート

【モルック世界大会2019@サモエンヌ(フランス)】~ TEAM JAPAN 奮闘記 3/3(8/18) ~

818日(Sun 

世界大会最終日のこの日は、本戦の決勝トーナメントと個人戦が並行して行われました。

個人戦は、前日の本戦の1stラウンド又は2ndラウンドの敗退チームの選手だけが出場できます。本来であれば本戦の決勝トーナメントに出場したかったのですが、日本チームは全チーム、前日で敗退していたので、多くの選手がこの日の個人戦にエントリーしました。

何名かの選手は、日本から持参した着物や浴衣を着て試合に臨みました。

個人戦の試合形式は、エントリーした243人を3人ごとの81のグループに分け、3人同時の試合を3ゲーム行う形式です(最大150点)。3ゲーム終了時点の得点が最も高い1人のみが、次の試合に進むことができます。

すなわち、243人→81人→27人→9人→3人→1人となり、5勝すれば優勝ということになります。

この個人戦、本戦の敗退チームの選手のみの出場であるので、レベルが低いかといわれると、全くそうではありません。中には、なんで本戦で敗れてしまったのかというほどの実力のある選手も多くいます。

個人戦なのでもともと相談できるチームメイトがいなく、さらに多くの試合が同時に進行しているので、応援もほぼない孤独な戦いが進んでいきます。1回戦、2回戦の結果は以下の通りとなりました。

 ●1回戦敗退:赤田、石井、金井、桑原、佐々木(拓)、鈴木

 ●2回戦敗退:池永、柏田、河野、山口

 ●2回戦勝利(上位27人、準々決勝進出):中井、南川、森田

Team Japanからは3名が準々決勝進出!この辺りまで来ると、残っているのは実力者ばかりです。

敗退してしまった選手が応援につき、ライブ配信で日本からも多くの人が応援してくれる中、3名の準決勝進出が期待されたのですが、残念ながら3名ともここで敗れてしまいました。しかし3名とも僅差の試合。Team Japanの実力を世界相手に十分に見せつけてくれたと思います。

この段階で、Team Japanとしての試合は全て終了しました。

今年はほとんどの選手がこの日もサモエンヌに宿泊でしたので、本戦の決勝戦を観戦しました。各々、世界トップクラスのモルックを観て、大会の雰囲気も含め、学ぶべきことが多かったはずです。

日本の上位レベルの選手で組んだチームであれば、優勝チームが相手であっても10番勝負をして1勝もできない、ということはないと思います。ただ、5勝以上できるかといわれると、それはそれで難しいと思います。

11の勝負の場合、第3のチームの関与がなくなるので、実力差がそのまま結果に出やすいです。安定したブレイクと810m程度であればコンスタントに1本を倒することができる技術を備えた上で、先行ゲームはしっかりとキープする、そんな戦い方ができれば世界での上位も夢ではないと思います。

 

■最後に

2019年のモルック世界大会、前年2018年の世界大会(ポリ@フィンランド)よりも日本からの参加選手は減ったのですが、多くの選手がコテージで宿泊を共にしたこと、またKing of Molkkyの参戦などもあり、個人的には去年にも負けないくらい、もしかしたら去年以上に楽しむことができました。

今年初めて参加した選手からは、「一度参加したら楽しすぎて、来年以降参加しないことはあり得ない」という言葉も聞きました。

参加した選手から話を聞いて世界大会に行きたくなった方、

参加した選手のFacebookなどを見て世界大会に行きたくなった方、

世界大会のライブ配信を見て世界大会に行きたくなった方、

このレポートを読んで世界大会に行きたくなった方、

どなたでも大歓迎です。ぜひ来年以降、一緒に世界大会に行きましょう!

来年2020年の世界大会の日程と開催地は既に発表されています。

 「2020年モルック世界大会の予定が発表されました!」

   https://molkky.jp/info/4414/

 

ただし、少しだけ注意点。

モルックは少し練習をしたら誰でも試合形式で楽しめるようになれることもあり、日本モルック協会のこのホームページでも、“あした、日本代表になれる。それが「モルック」です。”と紹介しています。 

それは事実であり、間違いではありません。

世界大会への参加に当たっては、(少なくとも現在は)国内での選抜などは行っておらず、世界大会の開催時期に休暇を取ることができ、自費で渡航費用や滞在費用を準備できる人であれば、誰でも参加可能です。

しかし、「世界大会に参加する」=「世界大会を楽しめる」ではないと思います。

モルックは勝ち負けがはっきりと出るスポーツである以上、ある程度の実力がないと楽しめないと個人的には感じています。世界大会に限らずですが、ほとんど経験のない状態で試合を行って一方的に負けてしまったら、おそらくあまり楽しくないでしょう。

実力と駆け引きが相まって本当の楽しさが分かる、そんなスポーツです。

また、世界大会の本戦は46人で1チームになります(試合に出られるのは4人)。チームメイト同士で面識がなく、お互いの実力や技術、考え方(戦略)が分からない状況では、試合を進めるのは容易ではありません。

 

ですので、世界大会を目指している人は、早めに準備をしておくことをお勧めします。

理想はこのメンバーで世界大会に参加したい!、という46人のメンバーを自分たちで固めておくことです。それが難しかったとしても、練習会や大会に積極的に参加して多くのモルッカーと交流を深めておけば、チーム編成がしやすいです。 

今年世界大会に参加した選手の多くは、協会の練習会以外にも、練習会のない週末や平日の夜などよく集まって練習していました。大会中はもちろん、大会前から非常に濃密な時間を共に過ごすことができました。

世界大会での経験は、人生における大きな財産になると思います。せっかく参加するのであれば、本気で参加してみませんか?

 

3回にわたった世界大会のレポートもこれで最後になります。

もし世界大会の様子をより詳細に知りたい、という方がいましたら、世界大会に参加した人に直接話を聞いてみてください。たくさん思い出があるので、いくらでも話してくれると思います(笑)

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。