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レポート

【モルック世界大会@フィンランド】~ TEAM JAPAN 奮闘記 ~

※2018年フィンランドで行なわれた世界大会に参戦した日本代表選手がレポートをまとめてくれました。

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ヘルシンキからバスで4時間。

ポリという小さな街で2018年の世界大会は開催されました。

日本との時差は6時間。

夏とはいえ気温も湿度も低め。(最高気温20/最低気温10度くらい)

日焼けを気にするくらい陽射しは強いのに、ちょっとでも風が吹くとTシャツ1枚では肌寒い感じ。

雨が降ると急激に寒くなる、そんな気候です。

日本からは6チーム、総勢26人の日本代表選手が参戦。

これは日本モルック史上最多!

しかも日本全国各地からそうそうたる有力メンバーが勢揃い。

TEAM JAPAN6チーム全てが優勝を狙える可能性を持っていました。

 

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選手は昼食後に大会会場入り。

ペサパッロというフィンランドで独自の進化を遂げた野球のようなスポーツがあり、普段はそれに使用されているグラウンドが今回の会場。

日本のグラウンドより砂の粒子が荒く、ちょっとだけ深め。

なので、ブレイクしても散らばりにくい感じでした。

この日は終日フレンドリーマッチ。

ようは、コートを自由に使っての、他チームとの練習試合。

空いてるチームに積極的に声をかけたもん勝ち♪

子供のように世界のツワモノどもに挑みまくるチームもいれば、雰囲気を楽しみながら外国人慣れに重きを置いているチームもいました。

練習試合の途中で、モルックの工場見学会に参加。

次々と生産される大量のモルックにはテンションが上がりました。()

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いよいよ世界大会の予選がスタート。

代表ユニフォームに袖を通し、ゼッケン付け、みんなからの応援メッセージで埋まった日の丸を掲げて、テンションアップ!

今回の予選は、約200の参加チームを6つずつ32のリーグに分け、その中での総当たり。

各チーム5試合、先攻後攻1ゲームずつの計10ゲーム。

勝ったゲーム数が多い3チームが翌日の決勝で上位トーナメントへ。

で、少ない3チームは下位トーナメントへ。

もし勝敗が同じ場合は総得点勝負。

午前組と午後組とに分けて行われました。

  日本勢の午前組はこの3チーム。

 

TEAM JAPAN SUKIYAKI(東京)

TEAM JAPAN MONGOOOOSE(大阪)

TEAM JAPAN DAIFUKU(大阪&福岡)

各コートに集合し、対戦する5チームを目の前にすると、やはり緊張感は走ります。

外国人のチームって、最初はどこも強そうに見えるんですよねぇ。

 そんなときによくやるのがフレンドリー作戦!

 

試合前から笑顔でコミュニケーションをとり、扇子やお菓子のお土産をプレゼントし、記念に集合写真の撮影も♪

ちょっとでも場を和やかにし、いつもの雰囲気に近づけて、プレッシャーを取り除かないと!

それが功を奏してか、SUKIYAKIは予選5試合の10ゲームをなんと73敗。

予選を1位通過で上位トーナメントへ進出決定!

MONGOOOOSEDAIFUKUも揃って上位トーナメントへ

素晴らしい滑り出しでした。

  

午後はこの3チームの出番。

TEAM JAPAN ZEN(鎌倉)

TEAM JAPAN 5(東京&福岡&スイス)

TEAM JAPAN Ladies(東京&大阪女子)

みんな午前組の様子を見て流れを把握していたぶん、試合には集中できていたかと。

ただ、やはり世界大会に参戦してくるチームだけあって、どこも一筋縄ではいかないとこばかり。

単なるコスプレーヤーかと思われるチームでさえ、簡単には勝たせてくれません。

 結果、ZEN5は上位トーナメントへ進出を決めるも、Ladiesは残念ながら下位トーナメントへ回ることに。

まぁ下位で優勝できる可能性は高かったため、それはそれで楽しみでした。

夕方からはセンターコートにて「国別対抗戦」が開催されました。

各国から選抜された1チームが、その国の威信をかけて戦います。

日本チームは… 健闘はしたのですが、残念ながら5位。()

でも、選抜選手たちにとっては、非常に良い経験になったと思います。

 

夜は大会主催者が企画したパーティーへ。

場所はアイスホッケー場。()

日本勢の一部は「浴衣」に着替えて参加。

それが好印象だったのか、ベストドレッサー賞()をいただきました

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決勝戦の上位トーナメント1回戦は、3チーム制。

3ゲームやって合計得点の高い2チームが2回戦進出というルール。

なんと、この日もSUKIYAKI1位通過。

フレンドリー作戦、大成功。()

DAIFUKUZEN53チームも順当に2回戦進出を決め、日本のベースキャンプに歓喜の輪が広がりました。

しかし、ここで悲報が届いてしまいました。

 

2ゲーム終了時点では「好調だよ」って情報が流れてたMONGOOOOSEが、3ゲーム目でまさかの逆転負け

関西最強チームだっただけに信じられませんでしたが、モルックってそういうスポーツであることを改めて思い知らされました。

とはいえ、上位トーナメントに進出していたTEAM JAPAN5チームのうち、4チームが2回戦へ。

ベスト64位内に日本のチームが4つも残っているという大健闘ぶり!

下位トーナメントの1回戦でもLadiesが勝って2回戦進出を決め、「もしかするともしかするかも」というムードが漂い始めました。

2回戦からは11のサシの勝負。

先に2ゲームとった方の勝ち。(最大3ゲーム)

ただ、ここからの対戦相手は、どこが優勝してもおかしくないようなチームばかり。

1位通過で組合せ的には恵まれていたはずのSUKIYAKIが、自らのミスにより敗退

DAIFUKUZEN53チームも、強豪相手に2回戦で散りました。

それでも、全チームとも12敗。

世界のツワモノたちに一矢報いた形です。

残るLadiesも下位トーナメントの2回戦で敗退。

これにてTEAM JAPAN 6チームの世界大会は終了しました。

この後、一部の有志は決勝戦まで残り、世界トップクラスのモルックを観ていくことに。

これがホント素晴らしいゲームばかりで、ものすごく勉強になりました。

特に準決勝戦より上は全てのゲームが僅差の勝負。

しかも異常なくらいハイレベル。

今のTEAM JAPANがそこに食い込めない理由を痛感させられました。

まだまだです、はい。

■最後に

モルック世界大会、個人的には非常に楽しかったです!

この歳になって、まさかこんな素晴らしい世界が待っているとは思ってもいませんでした。

様々な人との出会いが、さらなる人との出会いに繋がり…。

あの場にいた日本代表選手の皆さんに、そしてそれを温かく迎え入れてくれた世界のモルッカーたちに、心から感謝しています。

このフィンランドでの経験は、自分にとってかけがえのない財産になると思います。

日本で熱い応援をしてくれてた皆さんも、本当にありがとうございました!

とても心強かったし、嬉しかったです♪

ありがとう、TEAM JAPAN

ありがとう、フィンランド!

ヘルシンキを離れる際、「日本に帰りたくない」という気持ちより、「もう一度この舞台に来たい」という気持ちの方がすでに多くを占めてました。

もちろん、もっと強くなったうえで!

イイ年したイイ大人が今さら世界のテッペンを目指せるって、イイですね。()

大会参戦にあたり、日本モルック協会のスタッフとして力不足なことが多々あったと思います。

ご迷惑もたくさんお掛けしました。

この反省を次回以降に活かし、より良いTEAM JAPAN作りができるよう努力していきたいと考えています。

明日にでも日本代表になれるスポーツ、モルック。

このレポートを読んだ誰かが、いつか日の丸を背負って世界へ挑戦してくれることを祈ってます。

長文に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。